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■弁当箱という日本独自のシステム

「駅弁」が日本人に身近なのは、「弁当」の文化があるからでしょう。

「弁当 bento」は『オックスフォード英語辞典』に載るようになりました。

僕が1年間、ロンドンの演劇学校に留学した時、クラスメイトが昼食に持ってきている食べ物を見て愕然としました。

「ポテトチップスとキットカットとリンゴ」が昼食というようなイギリス人が普通にいました。家から昼食用に持ってきているのですから、まさに、お弁当です。お弁当がポテトチップス一袋だけとか、プレッツェルだけとかも普通でした。リンゴとかバナナとか、果物を一緒に食べているクラスメイトは珍しい方でした。

僕は何回も「ポテトチップスとチョコレートの昼食って、体によくないと思うよ」と言ったのですが、クラスメイトは笑って、真剣に受け止めませんでした。

家からパスタを作ってきた、と自慢げに語るクラスメイトは、タッパーになんの具もないパスタをぎっしり詰め込んでいました。それが、お弁当のすべてでした。

「野菜はないの?」と訊くと、たいてい、キョトンとした反応をしました。「どうしてそんなことを訊くのか?」という顔でした。ひとつの食材、トマト味のパスタだけを食べることで、なんの問題があるんだ? と心底不思議そうな顔でした。

サンドイッチを作ってきた、とさらに自慢げに語るクラスメイトが見せたのは、パンにただチーズを挟んだだけのものでした。よくてハムです。欧米では、果物を野菜代わりに取りますから、健康を意識しているクラスメイトは、これにリンゴを足します。つまりは、「ハムサンドとリンゴのお弁当」。それが、一番、意識的に進んでいる「健康的」なメニューでした。

日本人は、「弁当」というスタイルを持つので、昼食の「ご飯とおかず」をいろいろと考えるんだろうかと、この時、ふと思いました。

弁当は弁当箱に入れます。つまり、弁当のフタを開けると、一目で、自分がどんなものを食べるのか分かるのです。

弁当箱という区切られた空間ですから、ご飯とおかずのバランスもはっきりと際立ちます。そして、おかずの量と種類がリアルに分かるのです。

http://news.livedoor.com/article/detail/11017820/


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藁半紙みたいな袋に果物とかパンを入れて持っていくよね。


132

>>2
ドラマとか映画見てちょっと憧れた


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>>2
ビニール袋だよ


332

>>2
学食とかないところは
今現在でも、このスタイルなのかな?


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>>2
かっこいいやな



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